和 名
アンコウ 鮟鱇
アンコウ科
別 名
クツアンコウ
英 名
anglerfish

[東のアンコウ西のフグ]と言われる冬魚の代表格で、変型した背びれを釣竿代わりにいかや海老など、体重の3分の1ほども貪食するので、英語では[anglerfish-釣をする魚]と呼びます。俗に水戸のアンコウは高値で取引きされ、江戸時代には水戸藩から将軍家茂に献上された記録もあり今では全国的に好まれています。 ブヨブヨぬるぬるした掴みどころのない身はさばきにくいため、胃に水を満たし下あごに縄をかけた[吊し切り]と呼ばれる独特な手法でさばかれます。脂肪が少なく柔らかい肉はアンコウ鍋に、内臓は身より珍重され[七つ道具]を用いて背骨以外のほとんどを食します。中でも高脂肪の肝は[あん肝]と呼ばれ、フォアグラとも比較されその大きさによって値が付けられるほどです。